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Channel: AKB48 チームBのファンより
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平嶋夏海主演舞台「問題のない私たち」感想3(ピーナッツ)

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【なっちゃん…芝居の変化について】
今回の舞台を観て思ったのは、なっちゃん…強弱の芝居→緩急の芝居に変化してきたなぁ〜ってこと。正確には、”芝居…緩急をつける(意識する)こと”で、自然と強弱もついたものになってる。
たぶん、発声…”ちゃんと聞こえてる(届いてる)!”ってなことに対して、自信もチョイついてきた!…そういうことなんだと思う。
分かりやすく 目に見えて変わったのは、舞台中央での「あらすじ読み(?)」の部分だ。例えば、
”私は、○ ○だと思っていた! だけど…”
以前までだったら、ここで ちょっと抑揚をつけるようにしてた。そういう雰囲気にしてた。作っ…いや、作り過ぎてた。
だけど、今回は、そういうの…気持ちの部分だけ しっかりと伝えることは、ま、忘れずに、わりとテンポ良く, サラッとツルッと、だけど、カチッと…。
結果、「…」の部分は 余韻として、上手く後に繋がっていた。今までよりも ずいぶん良くなっていた。
そこは、しつこくしない。しつこさ, 執着は、本文で…って感じのメリハリ。
重要なのは、緩急の芝居…そこで、テンポが崩れていなかったことだ。
なっちゃんは、本文も「あらすじ読み(?)」も両方できていた。また、そこに、不自然な切れ目のようなものもなかった。
発声等…”基本が出来てくる”ってことは、すごいことなんだなぁ〜 飛躍的に伸びる要素No.1なんだなぁ〜 って、改めて思ったよ。
強弱意識で表現する!ってことには、限界がある。
よし、1つ クリア。
さて、違う目を持った なっちゃんの次の課題は、”演技で遊ぶ”ってことかな?

【良かった!場面転換】
この舞台は、会場…お客さんの座っている客席部分も結構 頻繁に使ってる。
でも、そんなガチャガチャしていなくて、案外良かったんじゃないかな? たぶん、そこに いろんなシチュエーション・パターンがあったので、飽きなかったのだと思う。たぶん、それが 理由。
意外に様々なバリエーション, またまた違うシチュエーション…。
あと、舞台上の場面転換を ”椅子(10席ぐらい)…堂々の手分けしての片付け”…それに徹底したのも 結果良かった。
教室, コンビニ, 道端, 学校屋上, 講堂, 笹岡 澪の家…等々への転換転換。それを 暗転 & 中幕等で、いちいち隠さなかったこと、あえて そういう作業行程 & 様子を焦ることなく、堂々 大っぴらにしたのも 逆に良かったな。
そのかわり、歌部分での早着替えやバンドメンバーの素早い配置セッティングには、相当 気を遣っていたように見えたな。最速スピード & 隠せ!隠せ! 相当速かったよ。ま、そことのバランスやな。
とにかく、場面転換に対する作戦が、物語の展開のテンポに上手く寄り添えていて、とても良かったと思う。自然だった。ま、スムーズだった…ってことだな。

【万引きシーンについて】
先生が万引きしてるところを 笹岡 澪(なっちゃん)が偶然 たまたま見つけてしまうシーン。
あそこ、コンビニの掛け合いシーンが終わって、舞台上…1人になった澪(舞台下手)に対して、舞台上手から 突然!先生が現れて、万引き…。ここまで3秒。そして、
”あっ!大変なものを見てしまった。見てはいけないものを…”って。
それは それは、そんなん!尺 短すぎるわ。あんまりやわ!と。だって、この万引き発見事件が、この後の話の中軸となっていくんだから。直感!あまりにあっさりと処理し過ぎやわ〜とか思った。
絶対にもっともっと尺を取るべきだったと思う。例えば、
コンビニで店員と掛け合いしてる澪(舞台下手)。弁当を暖めるかどうか?で、いつまでもグダグタやってる。いや、もはや 遊んでる。
と、澪の担任が、そのコンビニにやってきた(舞台上手)。何か商品を探してる風…。店員は、澪と遊んじゃっているので、そのお客さん自体に気づいていない。当然、澪も…そうだ。
この時、舞台上には、3人だけ。
(ここまで、15秒)
澪:じゃ、それでいいわ
店員:ありがとうございました〜
澪:それじゃあね…
(店員、舞台下手に引っ込む)
”さ、帰ろ” と舞台上手の方に歩き出した澪は、先生が 何かをカバンの中にしまったのを たまたま見てしまう。目が合ってしまう。
澪:はっ!
そのまま、店を飛び出していった先生…。残された 澪…呆然。
澪:私は、大変なものを見てしまった…
(ここまで、35秒)
せめて、これぐらいの尺がないと、(のちのち)おかしいわ。この後、30分の話の濃さとバランスとれへんわ。
だって、これで、この事で、この後、澪は、ものすごく苦しむことになるんだから…。ぶっちゃけ、それぐらいの衝撃は、あそこで表現しておいて欲しかった。
とにかく、あの万引きシーンは、あっさりし過ぎていると思った。合っていないと感じた。

【なっちゃんファンの団結力!でも…】
2日目の開演前、なっちゃんファンらしき人が知り合い(?)のとこを回りながら、
”とりあえず、最後、手拍子な!”
なっちゃんファンのすごいとこは、それが拡散していくことだ。
”最後、手拍子 手拍子”
”すいませ〜ん。最後の曲、手拍子とか…あ、すいません、そしたら お願いします”
ものの3分…瞬く間にリレーしていく言葉, 想い…。
そして、本番は、最後の曲の手拍子だけでなく、もう 最初の曲から会場…全体発生的な感じの手拍子が、なっちゃん、いや、舞台上の出演者のみなさんに降り注がれたんだ。
いい空気, いい雰囲気。そら、なっちゃんも嬉しかろ。
改めて、なっちゃんファンの力、垣根とか あまり関係ない感じは 素敵だな〜 と思ったのでした。
でもね、ただ1つ…。
それは、これ…森岡演出独特なんだけど、舞台上に2つの感情を投下する時…あんのね、結構な頻度でね。
例えば、舞台中央で シリアス。舞台上手奥では コメディー。そんな感じのね…やつね。
僕は、当然、シリアスに引っ張られるべきだと思う。森岡さんが、そういう時に 投下させているコメディー要素ってのは、どっちかというと 哀しみの笑い…やからね。僕は、そう読み取ってるよ。でも、会場の1人, 2人は、あれ…わざとなのかな? わざと笑ってるのかな?
”ハハッ!ハハッ!ハハハッ!ハハッ!”
時々、聞こえてくるんだ。なんか、まるで、バラエティー番組で カンペ出しつつ ADくんが、笑い屋? とにかく 無理矢理(面白くみせるために)笑ってるみたいでね。
でも、それ、そういうの…ほっとんどが、なっちゃん…絡んでる場面なんだよ〜。あれ、なっちゃんのためにならない。
そのセットメニュー, その場面全体として 表現したいのは、哀しみ, 怒り, シリアス…そっちの方って場合が、特に、森岡演出は、これ 結構あるよ〜。
なっちゃんには、”涙と笑いの合わせ技”…そこを高いレベルで演じられる女優さんになってもらいたいんでね。
そら、”実力でねじ伏せろ!”とかも思ったりするけど、なかなかね、まだまだやからね。
育てたいわ〜。なっちゃん個人…ってわけじゃなく、そのレベル…客が演者を育てたい。
あのレベル…ダメにするのは、そこで止めるのは、簡単やからね。

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