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Channel: AKB48 チームBのファンより
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『Max とき 315号』初聴き感想 (ピーナッツ)

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まず、イントロの16小節… ″ちょっと長いんじゃねぇか? その半分の8小節の方が、これ、いいんじゃねぇかな?″って…。″なぜ?(どう考えてもスタンダードな)8小節ではなくて、8+8 の16小節なんだろう? そっちを選んだんだろう?″って…。
ただ、そういう気持ちと同時に、ある1つの音(ピアノ音)だけが、どうしても…どうしても 気になっていてね… ″あ、でも、もしかしたら、これでもいいのか?″と…。だから、不思議な感じでいたんだよ、曲のはじめに。
でも、″ま、後で考えよー!″ 曲は 流れる。列車は 走る…。
ということで、
とりあえずは、タイトルやな…。
これって、一瞬、 ″別に『Max とき 315号』でなくても 良くね?″とか 思ってしまったりとかしたんだけどさ、1回聴いて、2,3分・・・後、″あ、やっぱ、これでいいや″ってね、思い直してしまったんだよ。
ポイントは、それらしきものが、一切、出てこないことだった…逆にね。そして、主人公の子の視点(目線?)だわ。
あと、歌詞の中には、全然出てこない列車名。また、その車体の影すらも見えないという…ね。ま~、『あずさ2号』とは、違う…。違う戦法だわ。
あの曲は、″あずさ2号でえ~!″ってな感じで、歌い手2人(狩人)の握りこぶし全開!のパワー分も、これ、じゅうぶんに加味されての、もう…思いっきり ″列車!列車!″した感が あったんだけどさ、今回の『Max とき 315号』に関しては、そういうの…まったく無い。ゼロだ。
かといって、『木綿のハンカチーフ』の時のように… 列車の全景,車窓より,ホーム?,手紙,家? 東京? みたいな 様々な場面転換というか、カット割りというか、脳内誘導というか、そういったのも極めて少ない。
でも、『Max …』に関しては、そういうのが 良かったように思ったな。
ただただ、そこから見えてる街並み1枚からの 主人公の脳内に寄り添ってるだけ。意外に、歌詞は、普通で、尚且つ、上手くボカしてる。ザ・ぼんやり…あなたの物語になるようにね。そして、この曲、実は、同乗してもらうためだよね、これ。
ま、過去の列車系の名曲とは、視点&テイスト…ずいぶん違うと思ったな~。だけど、これは、これでいいのだと思えた。
だって、じゅうぶんに、その役割を果たしてると思うから。列車の必要性と その存在…。

で、″架空の列車なのかな?″と、
聴き終えてから、すぐ、調べてみたら、「Max とき 315号」…実在していたんだね。しかも現役。
そして、現在の時刻表の方もチョイcheck!
東京駅発(10:16)→ 新潟駅着(12:21)、なるほど!と。
そしたら、そっから 徒歩15分で NGT48劇場だから、全速力で4分…。
つまり、12時30分には、じゅうぶん行けるな。間に合う! いや、会えるな…と。
要するに、ちょうどイイ感じのギリギリ、ハアハア加減で、公演に間に合う設定をしたんだと思った…「Max とき 315号」だった理由…。「316号」じゃダメなんだよ、きっと。
″(できれば、同じ列車に乗って)会いに来て!″
そりゃ もう立派なメッセージソングの側面も担ってるよね~。まあ 上手いよね~。
それと、新潟近辺の人は、別として、AKBファンの中には、僕と同じように、そういうのを探しちゃった人、結構いたと思うんだな。″実在するの? 朝? 夜?″っな感じでさ。
で、僕なんか、ぶっちゃけ、それだけでも成功だと思うんだよ。
あとは、「あなたと一緒に歩きたい」って、このフレーズだよね~。
これ、この曲の歌詞としてもキーだけど、これ、このまま、キャンペーンにも使えるじゃん。僕やったら、市の観光協会の方と相談して、この言葉が縦書きに入ったポスターを 駅構内から市内中心部の商店もろもろに貼りまくるよ。さらに、『Max とき 315号』も かけまくると思う。ついでに、アルビレックス新潟ともコラボする。
新潟で(長く、そして、上手く)愛されるための工夫だ。
あ! 曲の中身のことも少し言わねば!ということで…

ところでさ、列車系の名曲には、これ、外してはならない存在の『銀河鉄道999』があると思うんだけど、その映画版本編のラストシーンに こんなナレーション。銀河万丈さんやったかな?

「今 万感の思いを込めて 汽笛がなる
 今 万感の思いを込めて 汽車が行く
 ひとつの旅が終わり また 新しい旅立ちがはじまる
 (中略)
 さらば少年の日よ」
・・・ってね。
たぶん、『Max…』も、根本は、これと一緒なのかな?と。つまり、″少しだけ 大人になっていくこと″を、本人が自覚する歌だ。
で、こういうのって、列車…マストなんだな。その存在自体が、道のりであり、時間やからね。 正直、人の心とは共鳴しやすくなってる。正直、″あなたの夢を乗せて走ってます!″…これに乗っかればいい。
でも、よく『あなたと一緒に歩きたい』の方をタイトルにしなかったもんだよ。『Max とき 315号』、完全に裏方を演じられる、こっちの方が、絶対に ″万感の思い″…伝わるからね~。伝わるんだよね~。そして、姿が見えない(見せない)っていう強み…だよね。

さ、聴き終わって、宿題、宿題…と。
ところで、僕が気になっていた…イントロ内、ある1音っての…
それは、イントロ1小節目の4拍目あたり… 、つまり、ピアノでいうところの最初から5番目の音だったんだよ。
つまり、あそこだけ、ポケット・・・ アレンジ的に超うすくなるんだよね。で、あの1音のちょうどイイ飛ばされ方、いい意味での″はずれ方″だよ。あえて そうしてる? つまり、わざとだな、かな?…と。
う~ん…5分真剣に考えて、よし! も1回、イントロだけ聴こう!と。
そして、いや、そしたら、わかったかもー? たぶん、これだな…。
つまり、あのイントロ1小節目のピアノは、踏み切り音を表現してる。そして、そんな中を列車が走って…と、と。ま、続けて書くと、
踏み切りを通過+乗ってる私(前半8小節のイントロ)→ 山合の中を颯爽と走る列車の画 / 晴れ(後半8小節のイントロ)→ 最後のトンネル(歌い出し)→ 目の前に広がる街並み(歌中身へ)…。
簡略化すると、踏み切り→颯爽→トンネル→街並み…。
要するに、こちら側への完璧な脳内プレゼンテーション。ま、イメージ効果を狙ったんだと…。
こういう場合、1発目がデカイんだな。ま、それだけ、イントロ部分で、物語の導入を創ってしまうってのは、しかも鮮やかに…ってのは、いかに難しいか…ってことだよ。
このパターンの場合、大体が、SE(効果音)処理にしたり、昔やったら、セリフを入れたり…と、″ダサー!″の、もう…ギリギリの危ない橋を渡らなければならない感じになったりしがちなんだけど、あと、最近は、ほとんど、音の組合せに頼ったり(逃げたり?)するんだけど…。
だから、ま、これ、編曲の人に聞かなきゃ、ハッキリとは分かんないことなんだけど、やっぱ、この曲は、1小節目だよね。とにかく、イントロ1小節目が素晴らしいと思った。
きっと、人(の脳内)は、無意識に ピクッってしてると思うよ。1小節目が、本当にデカイ。

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