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指原莉乃 「高く厚い壁」の裏事情(総選挙分析ライター)

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指原莉乃 「高く厚い壁」の裏事情(総選挙分析ライター)


「やっぱり、あの壁はすごい高いなと。なかなか、あれはもう誰も超えられないなとあらためて今日思いました」渡辺麻友
「私の投票数を3倍にしてもさっしーには届かないんです。もう壁とかではなく、戦っている場所が違うって思ってしまいました」宮脇咲良


冒頭に掲げたAKB48渡辺麻友やHKT48宮脇咲良の言葉は、今年の第8回AKB48選抜総選挙でトップをとったHKT48指原莉乃の圧倒的な強さに驚愕した感想である。指原が今年の総選挙で獲得した票数は243,011票でこれは他のメンバーを寄せ付けない圧倒的な多さであった。

この総選挙での指原の強さ故か指原莉乃がAKB48G若手にとって「高く厚い壁」になっているとの記事が出ていた。
指原莉乃という名の“壁” エース目指す若手が越えた時が第2章の始まり スポニチ


<第8回AKB48選抜総選挙1~16位獲得投票数、1位指原莉乃との票数差、指原との票数倍率>
順・ロ氏名ロロ・投票数・票数差・倍率
01・指原莉乃ロ・243011・*****0・****
02・渡辺麻友ロ・175613・*64698・1.37
03・松井珠理奈・112341・127970 ・2.14
04・山本彩ロロ・110411・129900 ・2.18
05・柏木由紀ロ・*92110・148201 ・2.61
06・宮脇咲良ロ・*78279・162032 ・3.07
07・須田亜香里・*69159・171152 ・3.47
08・島崎遥香ロ・*68126・172185 ・3.53
09・兒玉遥ロロ・*60591・179720 ・3.97
10・武藤十夢ロ・*58624・181687 ・4.10
11・横山由依ロ・*58610・181701 ・4.10
12・北原里英ロ・*50190・190121 ・4.79
13・向井地美音・*47094・193217 ・5.10
14・岡田奈々ロ・*43318・196993 ・5.55
15・高橋朱里ロ・*40648・199663 ・5.91
16・小嶋陽菜ロ・*40071・200240 ・6.00


上表に示したように実際のところ指原と2位の渡辺との差は64,698票まで広がり、過去にAKB48総選挙で記録した1位と2位の最大票数差すなわち2012年第4回総選挙で記録した1位大島優子、2位渡辺の差36,263票を大きく上回っている。また指原と3位松井珠理奈以下との票数差は実に10万票を超えている。

なぜ、1位指原と2位以下のメンバーとの票数がこんなに大きく開いてきたのか(以下筆者の見解)。

一般的には指原が超売れっ子タレントとしてAKB48Gメンバーの中で最もTV出演等の露出が多いため幅広いファン層を獲得できるということが圧倒的票数差の要因と思われているかもしれないがそんな単純なものではない。

そもそもAKB48の選抜総選挙はAKB48の運営側が選んだメンバーとファン目線で推すメンバーの乖離を年1回行うファン投票で調整しファンのストレスを軽減する目的で始められた。この企画がファンの大きな支持を得て現在に至っている。

総選挙が始まった当初は前田敦子という絶対的センターに対して人気の大島優子が前田のセンターを奪うべく熾烈なトップ争いが繰り広げられた。大島は総選挙で勝たない限りAKB48のセンターポジションに立てなかったため、大島のファンはそれこそ必死になって総選挙で大島を応援したのである。

2012年夏に前田敦子がAKB48を卒業すると運営(秋元康氏)はそれまでの方針を変えて前田のような絶対的センターを置かず、曲のテェイストや若手PRの目的のもとセンターに就くメンバーを変更するようになった。前田卒業後、総選挙曲、じゃんけん選抜曲を除いてAKB48のメジャーシングル曲のセンターには以下の11人のメンバーが就いた。

00・曲名ロロ・発売年月・センター
28・UZAロ・12年10月・大島優子、松井珠理奈
30・ソーロン・13年02月・渡辺麻友
31・さよクロ・13年05月・渡辺麻、島崎遥香、大島、板野友美
33・ハトエレ・13年10月・小嶋陽菜
35・前しかロ・14年02月・大島優子
36・ラブ犬ロ・14年05月・渡辺麻友
38・リフレン・14年11月・宮脇咲良、渡辺麻友
39・グリフラ・15年03月・柏木由紀、小嶋陽菜
40・僕戦ロロ・15年05月・島崎遥香
42・唇BMB・15年12月・高橋みなみ
42・紙飛行機・15年12月・山本彩
43・君メロあ・16年03月・宮脇咲良
44・つばさロ・16年06月・向井地美音
(注)「365日の紙飛行機」は山本彩をセンターにしてあたかもメジャーシングル曲のように運営が仕掛けたので表に記載した。


このことは逆に、前田卒業後はAKB48Gのベテラン、若手を含む有力なメンバーは総選挙でトップをとらなくてもセンターポジションに就くチャンスが増えたので、以前よりも総選挙で頑張らなくても良いということに作用する。それはメンバーを推しているファンについても同様の影響を与える。 さらにAKB48のセンターにこだわらなければ、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48の所属メンバーは当該所属グループでセンターに就くチャンスがある。

これに対して指原の場合、2012年の文春スキャンダル以降AKB48Gの総合プロデューサーである秋元康氏(運営)から「おまえはもうアイドルじゃない(注)」と宣告され、指原の人気や知名度とは裏腹にAKB48ならびにHKT48でのメジャーシングル曲で指原が運営からセンターポジションの指名を受けたことは現在までのところない。これは過去スキャンダルがあったメンバーをアイドルグループのセンターに据えることはイメージ上まずいという判断が運営サイドにあるのではないかと思われる。したがって上記11名の有力メンバーと指原は事情が大きく異なる。
(注)「AKB48総選挙!水着サプライズ発表2013 指原莉乃インタビューの中の指原の発言」

このことは指原やそのファンにとっては至極深刻なことで、指原は人気がどんなに上がっても運営からセンターに指名されることはない。そのため自力でセンターに就くチャンスがある年1回の総選挙に指原もそのファンも全エネルギーを傾注してトップをとりにいかなくてはならない。トップをとらないと意味がない、2位ではダメ、トップでないとセンターに就けないから。そして指原をトップの位置に就かせることができるのはファンしかいない。指原ファンの真価がここで問われるのである。真剣度合が違う。

そして指原本人も総選挙トップへの”こだわり”が尋常ではないことを指原ファンはよくわかっている。在宅で一度も握手会に行ったことがない筆者でさえも指原が発する各種SNSからその熱情をひしひしと感じる。

スポニチの記事の中では「本人(指原)には「エース」への強いこだわりがない」という記述があるが、そこはちょっとニュアンスが違い”総選挙でエースを取る”ことを除いて指原には「エース」への強いこだわりがない、だが、”総選挙でエースを取る”ことは必須なのだ。

今年の場合は当初から指原に前人未到の2連覇を達成させたいという思いがファンにあったことに加えて、指原とトップを争った渡辺麻友から速報時に「指原は全メンバーの敵」発言があり指原ファンが一気に燃え上がったこととその渡辺のところに大量の中華票が入ったという情報が指原ファンに戦慄をもたらし、その見えない中華票に対する恐怖感がなお一層の票数かさ上げにつながったと言える。そうやって”壁”は「高く厚く」なっていったのである。

当然、指原の新規ファンの票数増も力となっているが、指原の壁はこういう裏の事情から年々どんどん「高く厚く」なっていったのであり、このことを知ってどう対抗するかを考えないと指原の「高く厚い壁」は簡単に超えることはできない。

以上


<第7回選抜総選挙裏事情>
指原莉乃 第7回選抜総選挙トップの勝因とその感想 150610

<第6選抜総選挙裏事情>
第6回選抜総選挙「所属別分析2」と選抜総選挙に関する所感140610




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