乃木坂46のアルバムは1年に1枚のペースでコンスタントに発売されている。
2015年1月『透明な色』。(関連記事1、2)
2016年5月『それぞれの椅子 』。(記事なし)
2017年5月『生まれてから初めて見た夢』。(関連記事)
2018年1月『僕だけの君~Under Super Best~』。(未聴)
2019年4月『今が思い出になるまで』。
最新作『今が思い出になるまで』収録の新曲8曲を配信で購入して、じっくり聴いてきた。乃木坂46の曲は、2、3回聴いただけでは良さが分からない。何回も我慢して聴いていると、ある時から良さが分かって来る。だいぶ慣れて来た。
『ありふれた恋愛』。
CD全タイプの1曲目に収録されており、今アルバムのメイン曲なのだろう。
緊迫感のあるサウンドに観念的な歌詞。力の入った楽曲だと感じた。
この曲のテーマはズバリ「人生の意味」だろう。自分はいかに生きるべきか思い悩む青年期独特の青くさい思いを歌っている。タイトルに「恋愛」が入っているが、恋愛も人生の一要素、人生を考えるきっかけとして扱われているに過ぎない。
この曲を聴いてすぐに思い出したのがAKB48『やさしさの地図』だ。その曲も「人生の意味」をテーマとしており、世界と自分の関わりを模索する歌詞だった。「遠くにある鉄塔は何を守っているのか?」という歌詞があるが、鉄塔は自分がまだ知らない世界の象徴として描かれていた。『ありふれた恋愛』には「一本の煙突の下で何を燃やしているのか」という歌詞があり、全く同じレトリックだと思う。
『キスの手裏剣』。
『投げキッスで撃ち落とせ』『バズーカ砲発射』『ロマンス拳銃』『砂浜でピストル』『DA DA マシンガン』『ライフルガール』に続く銃器シリーズの1曲。手裏剣を銃器と言っていいか微妙だが。
AKB、坂道グループ以外でも、古くは山本リンダ『狙いうち』、榊原郁恵『いとしのロビンフッドさま』、早見優『誘惑光線クラッ』など、古典的なレトリックであり、こういう伝統の継承は望ましい。
この曲の場合、直接告白などできず、手裏剣を投げてみたけど当たらずという残念な片思いソングになっちいる点が新しい。
『ゴルゴンゾーラ』。
異性の好みは人それぞれ、私は個性的なゴルゴンゾーラのような人がいいという内容。
『うしろ指さされ組』『逆転王子様』『ドリアン少年』『あばたもえくぼもふくはうち』など、これも伝統的な趣向を継承した歌詞だ。この曲の場合、具体的にゴルゴンゾーラのような彼がいる訳ではないところが新しい。
『頬杖をついては眠れない』。
小さなことが気になって眠れない、いつの間にか頬杖をつくのが癖になってしまったという歌詞。ちょっとお洒落っぽいサウンドの曲だ。
「頬杖」が出て来る曲で一番有名なのは中森明菜『少女A』。2番の歌い出しが「頬杖ついてあなたを想えば胸の高鳴り 耳がああ熱いわ」。確かに、頬杖をついている時は高揚して眠れそうにない。羊なんか数えずに、ミルクでも飲もうという諦めが肝心。
『ぼっち族』。
この曲の歌詞は好きになれない。彼がいない寂しさをコミカルに言い募り、最後は「幸せになりたい」と叫ぶ歌。仕事が忙しいことと、彼がいないことと、冷蔵庫に食べ物がないことは別々の事象で直接関係ないはずだが、「彼がいない」ことで人生の全て意味がなくなるみたいに歌っている。そんなはずはないだろう。
どんな歌も1つの作品だから主張があってもいいが、人気あるアイドルグループがこういう歌を歌うと、世の中の女性の価値観はそうなんだと錯覚させてしまう危うさがある。
『さゆりんご募集中』。
松村沙友理を中心とする「さゆりんご軍団」のテーマソング?楽しいからそれでいいのでは。
『もし君がいなければ』。
一聴して誰かの卒業ソングだとわかった。衛藤美彩だった。しっとりした曲調でいい曲だと思う。歌詞を聴くと、彼女はあまり日の当たらないポジションだったと思われる。本人が気持ちよく歌えている歌詞ならいいのだが。「もし君がいなければ」の「君」とは誰か。特定の親しいメンバーがいたのか、それともファンのことか、どちらにも取れる歌詞だ。
『もうすぐ~ザンビ伝説~』。
テレビドラマの主題歌のようだ。ドラマを見ていないので何とも言えない。主題歌とは本来そういうものだろう。
2015年1月『透明な色』。(関連記事1、2)
2016年5月『それぞれの椅子 』。(記事なし)
2017年5月『生まれてから初めて見た夢』。(関連記事)
2018年1月『僕だけの君~Under Super Best~』。(未聴)
2019年4月『今が思い出になるまで』。
最新作『今が思い出になるまで』収録の新曲8曲を配信で購入して、じっくり聴いてきた。乃木坂46の曲は、2、3回聴いただけでは良さが分からない。何回も我慢して聴いていると、ある時から良さが分かって来る。だいぶ慣れて来た。
『ありふれた恋愛』。
CD全タイプの1曲目に収録されており、今アルバムのメイン曲なのだろう。
緊迫感のあるサウンドに観念的な歌詞。力の入った楽曲だと感じた。
この曲のテーマはズバリ「人生の意味」だろう。自分はいかに生きるべきか思い悩む青年期独特の青くさい思いを歌っている。タイトルに「恋愛」が入っているが、恋愛も人生の一要素、人生を考えるきっかけとして扱われているに過ぎない。
この曲を聴いてすぐに思い出したのがAKB48『やさしさの地図』だ。その曲も「人生の意味」をテーマとしており、世界と自分の関わりを模索する歌詞だった。「遠くにある鉄塔は何を守っているのか?」という歌詞があるが、鉄塔は自分がまだ知らない世界の象徴として描かれていた。『ありふれた恋愛』には「一本の煙突の下で何を燃やしているのか」という歌詞があり、全く同じレトリックだと思う。
『キスの手裏剣』。
『投げキッスで撃ち落とせ』『バズーカ砲発射』『ロマンス拳銃』『砂浜でピストル』『DA DA マシンガン』『ライフルガール』に続く銃器シリーズの1曲。手裏剣を銃器と言っていいか微妙だが。
AKB、坂道グループ以外でも、古くは山本リンダ『狙いうち』、榊原郁恵『いとしのロビンフッドさま』、早見優『誘惑光線クラッ』など、古典的なレトリックであり、こういう伝統の継承は望ましい。
この曲の場合、直接告白などできず、手裏剣を投げてみたけど当たらずという残念な片思いソングになっちいる点が新しい。
『ゴルゴンゾーラ』。
異性の好みは人それぞれ、私は個性的なゴルゴンゾーラのような人がいいという内容。
『うしろ指さされ組』『逆転王子様』『ドリアン少年』『あばたもえくぼもふくはうち』など、これも伝統的な趣向を継承した歌詞だ。この曲の場合、具体的にゴルゴンゾーラのような彼がいる訳ではないところが新しい。
『頬杖をついては眠れない』。
小さなことが気になって眠れない、いつの間にか頬杖をつくのが癖になってしまったという歌詞。ちょっとお洒落っぽいサウンドの曲だ。
「頬杖」が出て来る曲で一番有名なのは中森明菜『少女A』。2番の歌い出しが「頬杖ついてあなたを想えば胸の高鳴り 耳がああ熱いわ」。確かに、頬杖をついている時は高揚して眠れそうにない。羊なんか数えずに、ミルクでも飲もうという諦めが肝心。
『ぼっち族』。
この曲の歌詞は好きになれない。彼がいない寂しさをコミカルに言い募り、最後は「幸せになりたい」と叫ぶ歌。仕事が忙しいことと、彼がいないことと、冷蔵庫に食べ物がないことは別々の事象で直接関係ないはずだが、「彼がいない」ことで人生の全て意味がなくなるみたいに歌っている。そんなはずはないだろう。
どんな歌も1つの作品だから主張があってもいいが、人気あるアイドルグループがこういう歌を歌うと、世の中の女性の価値観はそうなんだと錯覚させてしまう危うさがある。
『さゆりんご募集中』。
松村沙友理を中心とする「さゆりんご軍団」のテーマソング?楽しいからそれでいいのでは。
『もし君がいなければ』。
一聴して誰かの卒業ソングだとわかった。衛藤美彩だった。しっとりした曲調でいい曲だと思う。歌詞を聴くと、彼女はあまり日の当たらないポジションだったと思われる。本人が気持ちよく歌えている歌詞ならいいのだが。「もし君がいなければ」の「君」とは誰か。特定の親しいメンバーがいたのか、それともファンのことか、どちらにも取れる歌詞だ。
『もうすぐ~ザンビ伝説~』。
テレビドラマの主題歌のようだ。ドラマを見ていないので何とも言えない。主題歌とは本来そういうものだろう。