「倉田枝利稼」…たぶん、(ほぼ) この名前を知らないと思う。
だって、素人なんだもん。
この人は、先日放送された『全日本歌唱力選手権「歌唱王」』(日本テレビ)で、惜しくも僅差…チャンピオンになれなかった 和歌山県代表の高校3年生の女の子だ。
もう、予選, 本選…と、アイドル曲で 勝ち上がっていく様が凄まじくてね…。
予選:『少女A』(中森明菜)
本選:『イミテイション・ゴールド』(山口百恵)
決勝:『待つわ』(あみん)
何がスゴい?って…
表現力…というより、表現方法かな? とにかく、
"この曲…こんな表現の仕方あったんだ〜?"
"100%張るはずのところで抜く…そこ抜く〜…でも、こういうアプローチの仕方もあったんだ〜?"…とかね。
あと、どこか…"中森明菜の『少女A』は、こう歌うべきだ!"のようなガイドライン的なものが、僕の中にも 確かにあったということに気づかされてしまった…あの屈辱感みたいな感じ?
とにかく、あまりに特殊で、ものすごいポテンシャルだったんだよね。
僕は、驚きと感心と嫉妬うずまくゴチャゴチャ心で、この子の歌を聴いてたんだ。
ただ、そういった感情は、僕だけじゃなかったみたいで…
"ヒロインしちゃってるんだよね、もうこの年齢で。ヒロインするのが1番大切なことなんだよね…"(作曲家・平尾昌晃)
"今の高校って、色気の授業あるんすか?"(フットボールアワー・後藤輝基)
"出だしから自分の世界, 雰囲気を上手にもっていってた…"(シンガーソングライター・宇徳敬子)
"声の種類が流れの中で的確…"(ソプラニスタ・岡本知高)
"(歌に)芝居心があるというか…"(内村光良)
"あんな『待つわ』…聴いたことない…"(南原清隆)
"これは、特殊なものです。芸術劇場。私なんかも明菜さん…ずいぶん書いてるけど、明菜さんが出てきた時の衝撃を知っているのね。でも、それ以上に衝撃的に、あなたの歌になってた…"(作詞家・湯川れい子)
そして、曲が終わる度に "自分"に戻ると…全身がブルブルと震えてしまい、喋るのも少しままなくなる その姿を見て、つんく♂から笑顔が消えた。
みな一応に衝撃を受けていた。
とにかく、(審査員の)湯川さんも言いかけてやめたみたいだったけど、「歌唱王」どころではない雰囲気でね…。
ただ、僕は、だからって…「アイドル」に、あれを求めているじゃあない。
そして、今回、改めて分かったんだけど、僕が求めているのは、(「アイドル」「歌唱王」…そういうのんに関わらず) "「衝撃」の光景"なんだと思った。
別に 大それたことでなくていい。
例えば、
"お前、このたった3ヶ月で、よくそんなにダンス上手なったなぁ〜 高い音出るようになったなぁ〜。何やったん?"とかね。
最初から最後まで、圧倒的に1番元気!…とかね。
真夏の野外ステージで、舞台をおりる際に笑顔で手を振って…とは裏腹に 実はバテバテ。早く控え室に戻りたい、水飲みたい…。でも、舞台おりしなの階段のゴミをサッ!サッ!と 2つ拾った彼女は、他のメンバーとは、明らかに意識が違うと思った。そう、あの日の高橋みなみのことだ。
そんなね、そんな衝撃でいい。
かるくビックリさせてほしい…という気持ちがあるなぁ〜 と。
"想定内"が、1番つまんない。"想定内"って、意外に記憶に残らない。
そういや、ある日のAKB劇場。花道。
その子は、人より振りが大きいせいで、前の鉄柵にゴン! 後ろの壁にザッ!…
それでも、それを "なかったこと" にした。そして、顔色ひとつ変えず、凛としてた。
僕は、それを "愛おしい"とか、"頑張ってんなー"とか、そういう言葉で誤魔化していたんだけど、あれは、まさに衝撃的だったな。
ああいうことだよ。
"感動"よりも もう少し大きいもの…「衝撃」に出会いたいなぁ〜と、いつも思っているのです。
だって、素人なんだもん。
この人は、先日放送された『全日本歌唱力選手権「歌唱王」』(日本テレビ)で、惜しくも僅差…チャンピオンになれなかった 和歌山県代表の高校3年生の女の子だ。
もう、予選, 本選…と、アイドル曲で 勝ち上がっていく様が凄まじくてね…。
予選:『少女A』(中森明菜)
本選:『イミテイション・ゴールド』(山口百恵)
決勝:『待つわ』(あみん)
何がスゴい?って…
表現力…というより、表現方法かな? とにかく、
"この曲…こんな表現の仕方あったんだ〜?"
"100%張るはずのところで抜く…そこ抜く〜…でも、こういうアプローチの仕方もあったんだ〜?"…とかね。
あと、どこか…"中森明菜の『少女A』は、こう歌うべきだ!"のようなガイドライン的なものが、僕の中にも 確かにあったということに気づかされてしまった…あの屈辱感みたいな感じ?
とにかく、あまりに特殊で、ものすごいポテンシャルだったんだよね。
僕は、驚きと感心と嫉妬うずまくゴチャゴチャ心で、この子の歌を聴いてたんだ。
ただ、そういった感情は、僕だけじゃなかったみたいで…
"ヒロインしちゃってるんだよね、もうこの年齢で。ヒロインするのが1番大切なことなんだよね…"(作曲家・平尾昌晃)
"今の高校って、色気の授業あるんすか?"(フットボールアワー・後藤輝基)
"出だしから自分の世界, 雰囲気を上手にもっていってた…"(シンガーソングライター・宇徳敬子)
"声の種類が流れの中で的確…"(ソプラニスタ・岡本知高)
"(歌に)芝居心があるというか…"(内村光良)
"あんな『待つわ』…聴いたことない…"(南原清隆)
"これは、特殊なものです。芸術劇場。私なんかも明菜さん…ずいぶん書いてるけど、明菜さんが出てきた時の衝撃を知っているのね。でも、それ以上に衝撃的に、あなたの歌になってた…"(作詞家・湯川れい子)
そして、曲が終わる度に "自分"に戻ると…全身がブルブルと震えてしまい、喋るのも少しままなくなる その姿を見て、つんく♂から笑顔が消えた。
みな一応に衝撃を受けていた。
とにかく、(審査員の)湯川さんも言いかけてやめたみたいだったけど、「歌唱王」どころではない雰囲気でね…。
ただ、僕は、だからって…「アイドル」に、あれを求めているじゃあない。
そして、今回、改めて分かったんだけど、僕が求めているのは、(「アイドル」「歌唱王」…そういうのんに関わらず) "「衝撃」の光景"なんだと思った。
別に 大それたことでなくていい。
例えば、
"お前、このたった3ヶ月で、よくそんなにダンス上手なったなぁ〜 高い音出るようになったなぁ〜。何やったん?"とかね。
最初から最後まで、圧倒的に1番元気!…とかね。
真夏の野外ステージで、舞台をおりる際に笑顔で手を振って…とは裏腹に 実はバテバテ。早く控え室に戻りたい、水飲みたい…。でも、舞台おりしなの階段のゴミをサッ!サッ!と 2つ拾った彼女は、他のメンバーとは、明らかに意識が違うと思った。そう、あの日の高橋みなみのことだ。
そんなね、そんな衝撃でいい。
かるくビックリさせてほしい…という気持ちがあるなぁ〜 と。
"想定内"が、1番つまんない。"想定内"って、意外に記憶に残らない。
そういや、ある日のAKB劇場。花道。
その子は、人より振りが大きいせいで、前の鉄柵にゴン! 後ろの壁にザッ!…
それでも、それを "なかったこと" にした。そして、顔色ひとつ変えず、凛としてた。
僕は、それを "愛おしい"とか、"頑張ってんなー"とか、そういう言葉で誤魔化していたんだけど、あれは、まさに衝撃的だったな。
ああいうことだよ。
"感動"よりも もう少し大きいもの…「衝撃」に出会いたいなぁ〜と、いつも思っているのです。