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Channel: AKB48 チームBのファンより
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『鈴懸なんちゃら』は、実は片思い妄想ソング?(ときめき研究家)

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『鈴懸なんちゃら』への違和感については前回書いたが、少しだけ補足したい。
タイトルや1番の歌詞から、毎日会っている幼なじみに恋愛感情を抱き始めた男の子の歌だと思っていたが、テレビでは聴けない2番の歌詞を聴くと、少し疑問が発生した。

「落ち葉踏みしめると君が恋しくなる 風に吹かれどこか飛んでく自由奪ったのか」

この部分は何の比喩なのだろうか。

自分が落ち葉を踏みつけたことで、落ち葉が飛んで行く自由を奪ったのかもしれないという、やや突飛な危惧。つまり、幼馴染の彼女を自分が縛り付けてはいけないという自制につながる思いだ。これが、まだ今は告白しない理由なのだろう。
「運命の糸は長いんだ」「永遠の中でまた逢おう」とは、いささか大げさだが、ゆっくりお互いの気持ちが一致するまで友達のままでいても、いつかは結ばれるという楽観を歌っている。
全般に、思い込みが激しく、自分の考えに酔っているような「僕」の人物像が次第に明らかになり、そういうややこしい男だからこその長いタイトルなのだと、解釈に一本筋が通った。
こういう重要な歌詞がことごとく2番にあるため、テレビバージョンではしっくり来なかったのだ。

更にもう1つの疑念がある。
実はこの2人、幼馴染の友達ですらなくて、彼が一方的に思いを寄せているだけの関係とも解釈できる。つまり、いつもの「片思い妄想ソング」だ。注意深く歌詞を聴いてみると、「小さい頃から知ってる」「君を見守りたい」「いつの日か君が僕に気づくまで」など、あくまで「僕」の方からの一方的な視点であって、直接2人が接触していることを示す表現は全くないのだ。
「名前を呼ばれる」のは夢の中でだけ。
最近では、この解釈の方がしっくり来るようになった。

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