【クリア明瞭!なっちゃんのセリフ】
2日間 通して、なっちゃんの発するセリフには、1語も くもりがなかった。全てのセリフが、クリア明瞭だった。大切なことだ。
アイドル等の芝居で 有りがちなのが、
甲高い声 × 早口 × 緊張…そして何より 発声の基本が出来ていないこと。で、こういうのが重なってくると、例えば、
「私、いわし好き!」…このセリフが、お客さんの耳には、
「わたしゎしがすき!」に 聞こえることがある…とかね。
お客さんからしたら、小さな疑問 「???」 突然現わる!の瞬間である。
今回の舞台でも 結構あったよなぁ〜。小さな疑問の積み重ねがさ、そういう時間帯がさ。ま、熱演は、分かるんだけどね。でも…。
”え?え? 今 何て言ったの?前後で判断して、たぶんこうだな…うんうん ”ってな諦め & 次!次!の気持ち…切り替え。
ただ、舞台上では、もう5秒も進んでる。
”ま、いっかぁ〜”ってな 感情がついていけてないまま…っていうか、追い付けきってない状態で…っていうか、”しまったぁ〜”っていうか…ね。要するに、お客さんが同時進行できないで、小さく小さく諦めていく瞬間だ。
でも、なっちゃん個人としては、もうそこ…は、完全にクリアしてるな、しているんだな、と。
さ、次のステップだ。もう、アイドル芝居じゃない。なっちゃんのセリフ…その明瞭さ加減は、完璧だった。
ただ、なっちゃんってのは、そういう発声の積み重ね…こと 歌となると全くの別人になる。
ぶっちゃけ、息が3小節ももたない。人が変わったよう…面白いほど 聞き取りづらくなる。なんか、まるで、”はじめて、バタフライに挑戦してる人”みたいだ。画に書いたようなアップアップ…不思議だよなぁ〜。
ま、しゃーないか。だって、May.J が歌う あの曲は、毎回素晴らしいけど、松たか子の歌う それは、”セリフの一部だから”と思い込みまくって、さらに、100回も撮り直しした1発が、あの本編で流れてるやつなんだから。
そして、なっちゃんも女優だ。今は、いっか。
ただ、早くAKBのこと, その時の感覚は忘れて、目の前の曲を ”セリフとして” 歌えるようになってほしいかな。
なっちゃんは、まだ、歌を ”歌(メロディー)として”歌ってる。女優には、女優としてのアプローチの仕方もあると思うのです。
ところで、ダンスは 良かったなぁ〜。”我が我が”じゃなく、”センターポジションとしての” ダンスに徹してた。
そうすることで、結果!全体が良く見えたりするんだ。分かってらっしゃる。
【なっちゃんのコントロール】
劇中、ピンクうさぎのぬいぐるみを客席から舞台下手寄りの女の子に放り投げ渡すシーンが (2度だったかな?) ある。
距離にして 7メートルぐらい…。
なっちゃんは、2度 × 2日 = 計 4 回 …全部、相手の左胸ドンピシャ!に投げた。相手の左胸…内野手の基本である。
僕は、”なっちゃん…それにしても コントロールいいなぁ〜。鳥谷(阪神)クラスやなぁ〜”って思ったよ。たぶん、あれなんだろうね、男兄弟の中で育ったって…環境なんだろうね。あれは、小さい時に本気のキャッチボールをやってた人のコントロールだよ。スゴかった。なんせ、そのぬいぐるみをキャッチする相手は、ホント…”構えたところに…”の世界だったんだから。
と、物語の後半に なっちゃんのスローイングの才能…もう1度見ることが出来た。
それは、先生に向かって物を投げつけるシーン。全力のオーバースローだ。
先生の顔の30センチ左を通過して、黒板にバーン!
なっちゃんは、なんとも 絶妙なところに投げた。
あれは、客席からしたら、本当に先生の顔面を狙ったようにも見えるし、また、先生を威嚇したようにも見える。
あとは、先生の芝居(リアクション)次第で何とでもなる…そういう感じ。ナイスコントロール!
いや、なっちゃんとキャッチボールしてみたくなったな。アウトロー, インハイ…女の子だけど、それほど外さないんじゃないかな? それぐらい すごい コントロールだと思った。
【漫才コントについて】
劇中、なっちゃんが、漫才コントに参加する場面がある。ナカムラアツシさん(コンビニ店員 /ボケ)、なっちゃん(客 / ツッコミ)…2人だけの場面だ。
的確にツッコんでいく なっちゃん。もう アイドルとしては、120点だよ。合格, 突出してるよ。でもね…。
ボケ→ツッコミ→ボケ→ツッコミ…。
そこ…同じリズムでツッコんでいった場合、”ある現象”が起きるってことを なっちゃんは 分かっていない。
それは、”笑いの前倒し”だよ。
ボケ→ツッコミ + お客さんの笑い→ボケ→ツッコミ→お客さんの笑い…。
正直、お客さんの笑いってのは、少しずつ少しずつ前に前にズレてくる。ツッコミからしたら、押し寄せてくる感じ、抜かれそうになるんだ。
なっちゃんは、そういうお客さんの声は、まだ 聞けていないと思った。だから、自分のツッコミのタイミングとお客さんの笑い声が被ったりするんだ。
それは、ツッコミの効果半減 = 全体の笑いの量…半減ってことに直結する。もったいないよ。
逆に、ボケ役ってのは、タイミングだけでいうと、実は簡単だ。お客さんの笑い声の切れかかりを一応の目安, 目標にしたらいいだけだからね。基本、自分発信, さじ加減。
しかし、ツッコミは、違う。技術がいるよ。最低でも 3パターンは 用意しておかなければならないと思う。
1つ目は、お客さんが笑う前の隙間…(そのボケの言葉じりを捕らえて)食い気味のツッコミ。
2つ目は、お客さんが笑った後、そのボケを今一度活かすための ある程度 間を空けたツッコミ。
3つ目は、お客さんが笑っている中で、あえてかち合わす 喧騒の中の大声 & 勢いツッコミ。
最低でも この3つは、用意しておくべきだ。だって、本番は、お客さんの声(反応)があるんだ。そこをカバーしておかないと、ナカムラアツシさんのあのボケを100%満々には 活かせられないよ。
例えば、”野々村議員の真似やめろって!”の天丼, ”大砂嵐じゃないです!”の天丼, ”豪栄道じゃないです!”の天丼…など、同じテンポ, 同じ言葉押しじゃなく、こんな風にやっても良かったんじゃないのかなぁ〜? 笑いが もっともっと大きく渦巻いたんじゃないのかなぁ〜? 案としてね…。
1発目…ボケ→”野々村議員の真似やめろって!”(大声…スタンダードのツッコミ)。
2発目…ボケ→(食い気味に)”おい!野々村!”
3発目…ボケ→(無言で ゆっくりと近付いていって)目の前のレジ台を左足サイドキックでドン!+ ”チッ!(舌打ち)”
…とかね。
要するに、お客さんの笑い声を十分に聞いた上での笑いの, 場の, お客さんのコントロールだと思う。
なっちゃんには、そんな…ツッコミ自体に 真面目 & 一生懸命, 必死にならずに、まずは、もっと お客さんの声を聞いてほしいかな?と。
ところで、舞台の後半、このコンビで 役割が逆!…入れ替わったカタチでのシーンが(短いんだけど)出てくる。
つまり、なっちゃん(ボケ)、ナカムラアツシさん(フリ&ツッコミ)だ。
実は、僕、なっちゃんってのは、ボケの方に才能があるんじゃないか?とか思ってるんだよね〜。
おそらく、なっちゃんは、自分のことを ”仕切り好きの仕切り上手” =ツッコミに才能…だと思っていると思うんだけど、僕は、舞台上の才能としては、全然 逆だと思っている。
2日間 通して、なっちゃんの発するセリフには、1語も くもりがなかった。全てのセリフが、クリア明瞭だった。大切なことだ。
アイドル等の芝居で 有りがちなのが、
甲高い声 × 早口 × 緊張…そして何より 発声の基本が出来ていないこと。で、こういうのが重なってくると、例えば、
「私、いわし好き!」…このセリフが、お客さんの耳には、
「わたしゎしがすき!」に 聞こえることがある…とかね。
お客さんからしたら、小さな疑問 「???」 突然現わる!の瞬間である。
今回の舞台でも 結構あったよなぁ〜。小さな疑問の積み重ねがさ、そういう時間帯がさ。ま、熱演は、分かるんだけどね。でも…。
”え?え? 今 何て言ったの?前後で判断して、たぶんこうだな…うんうん ”ってな諦め & 次!次!の気持ち…切り替え。
ただ、舞台上では、もう5秒も進んでる。
”ま、いっかぁ〜”ってな 感情がついていけてないまま…っていうか、追い付けきってない状態で…っていうか、”しまったぁ〜”っていうか…ね。要するに、お客さんが同時進行できないで、小さく小さく諦めていく瞬間だ。
でも、なっちゃん個人としては、もうそこ…は、完全にクリアしてるな、しているんだな、と。
さ、次のステップだ。もう、アイドル芝居じゃない。なっちゃんのセリフ…その明瞭さ加減は、完璧だった。
ただ、なっちゃんってのは、そういう発声の積み重ね…こと 歌となると全くの別人になる。
ぶっちゃけ、息が3小節ももたない。人が変わったよう…面白いほど 聞き取りづらくなる。なんか、まるで、”はじめて、バタフライに挑戦してる人”みたいだ。画に書いたようなアップアップ…不思議だよなぁ〜。
ま、しゃーないか。だって、May.J が歌う あの曲は、毎回素晴らしいけど、松たか子の歌う それは、”セリフの一部だから”と思い込みまくって、さらに、100回も撮り直しした1発が、あの本編で流れてるやつなんだから。
そして、なっちゃんも女優だ。今は、いっか。
ただ、早くAKBのこと, その時の感覚は忘れて、目の前の曲を ”セリフとして” 歌えるようになってほしいかな。
なっちゃんは、まだ、歌を ”歌(メロディー)として”歌ってる。女優には、女優としてのアプローチの仕方もあると思うのです。
ところで、ダンスは 良かったなぁ〜。”我が我が”じゃなく、”センターポジションとしての” ダンスに徹してた。
そうすることで、結果!全体が良く見えたりするんだ。分かってらっしゃる。
【なっちゃんのコントロール】
劇中、ピンクうさぎのぬいぐるみを客席から舞台下手寄りの女の子に放り投げ渡すシーンが (2度だったかな?) ある。
距離にして 7メートルぐらい…。
なっちゃんは、2度 × 2日 = 計 4 回 …全部、相手の左胸ドンピシャ!に投げた。相手の左胸…内野手の基本である。
僕は、”なっちゃん…それにしても コントロールいいなぁ〜。鳥谷(阪神)クラスやなぁ〜”って思ったよ。たぶん、あれなんだろうね、男兄弟の中で育ったって…環境なんだろうね。あれは、小さい時に本気のキャッチボールをやってた人のコントロールだよ。スゴかった。なんせ、そのぬいぐるみをキャッチする相手は、ホント…”構えたところに…”の世界だったんだから。
と、物語の後半に なっちゃんのスローイングの才能…もう1度見ることが出来た。
それは、先生に向かって物を投げつけるシーン。全力のオーバースローだ。
先生の顔の30センチ左を通過して、黒板にバーン!
なっちゃんは、なんとも 絶妙なところに投げた。
あれは、客席からしたら、本当に先生の顔面を狙ったようにも見えるし、また、先生を威嚇したようにも見える。
あとは、先生の芝居(リアクション)次第で何とでもなる…そういう感じ。ナイスコントロール!
いや、なっちゃんとキャッチボールしてみたくなったな。アウトロー, インハイ…女の子だけど、それほど外さないんじゃないかな? それぐらい すごい コントロールだと思った。
【漫才コントについて】
劇中、なっちゃんが、漫才コントに参加する場面がある。ナカムラアツシさん(コンビニ店員 /ボケ)、なっちゃん(客 / ツッコミ)…2人だけの場面だ。
的確にツッコんでいく なっちゃん。もう アイドルとしては、120点だよ。合格, 突出してるよ。でもね…。
ボケ→ツッコミ→ボケ→ツッコミ…。
そこ…同じリズムでツッコんでいった場合、”ある現象”が起きるってことを なっちゃんは 分かっていない。
それは、”笑いの前倒し”だよ。
ボケ→ツッコミ + お客さんの笑い→ボケ→ツッコミ→お客さんの笑い…。
正直、お客さんの笑いってのは、少しずつ少しずつ前に前にズレてくる。ツッコミからしたら、押し寄せてくる感じ、抜かれそうになるんだ。
なっちゃんは、そういうお客さんの声は、まだ 聞けていないと思った。だから、自分のツッコミのタイミングとお客さんの笑い声が被ったりするんだ。
それは、ツッコミの効果半減 = 全体の笑いの量…半減ってことに直結する。もったいないよ。
逆に、ボケ役ってのは、タイミングだけでいうと、実は簡単だ。お客さんの笑い声の切れかかりを一応の目安, 目標にしたらいいだけだからね。基本、自分発信, さじ加減。
しかし、ツッコミは、違う。技術がいるよ。最低でも 3パターンは 用意しておかなければならないと思う。
1つ目は、お客さんが笑う前の隙間…(そのボケの言葉じりを捕らえて)食い気味のツッコミ。
2つ目は、お客さんが笑った後、そのボケを今一度活かすための ある程度 間を空けたツッコミ。
3つ目は、お客さんが笑っている中で、あえてかち合わす 喧騒の中の大声 & 勢いツッコミ。
最低でも この3つは、用意しておくべきだ。だって、本番は、お客さんの声(反応)があるんだ。そこをカバーしておかないと、ナカムラアツシさんのあのボケを100%満々には 活かせられないよ。
例えば、”野々村議員の真似やめろって!”の天丼, ”大砂嵐じゃないです!”の天丼, ”豪栄道じゃないです!”の天丼…など、同じテンポ, 同じ言葉押しじゃなく、こんな風にやっても良かったんじゃないのかなぁ〜? 笑いが もっともっと大きく渦巻いたんじゃないのかなぁ〜? 案としてね…。
1発目…ボケ→”野々村議員の真似やめろって!”(大声…スタンダードのツッコミ)。
2発目…ボケ→(食い気味に)”おい!野々村!”
3発目…ボケ→(無言で ゆっくりと近付いていって)目の前のレジ台を左足サイドキックでドン!+ ”チッ!(舌打ち)”
…とかね。
要するに、お客さんの笑い声を十分に聞いた上での笑いの, 場の, お客さんのコントロールだと思う。
なっちゃんには、そんな…ツッコミ自体に 真面目 & 一生懸命, 必死にならずに、まずは、もっと お客さんの声を聞いてほしいかな?と。
ところで、舞台の後半、このコンビで 役割が逆!…入れ替わったカタチでのシーンが(短いんだけど)出てくる。
つまり、なっちゃん(ボケ)、ナカムラアツシさん(フリ&ツッコミ)だ。
実は、僕、なっちゃんってのは、ボケの方に才能があるんじゃないか?とか思ってるんだよね〜。
おそらく、なっちゃんは、自分のことを ”仕切り好きの仕切り上手” =ツッコミに才能…だと思っていると思うんだけど、僕は、舞台上の才能としては、全然 逆だと思っている。