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Channel: AKB48 チームBのファンより
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『シュートサイン』カップリング曲『みどりと森の運動公園』の謎。(ときめき研究家)

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NGT48初めてのオリジナル曲『Maxとき315号』から1年、また素晴らしい楽曲が誕生した。
「みどりと森の運動公園」とは、おそらく新潟に実在する公園なのだろう。いかにも地方都市っぽい名称が、楽曲のタイトルとして新鮮に感じられる。
曲調は、初めて聴くのにどこかで聴いたような懐かしさを覚える。歌い出しは素朴で、J-POPや歌謡曲というよりも唱歌のような雰囲気。「何回も見てしまった」の部分は、吉田拓郎っぽい節回しだ。風見慎吾『僕、笑っちゃいます』や太田裕美『失恋魔術師』を彷彿とさせる。
歌詞は、1年前に約束した彼女との再会を果たすという内容。『ラブラドールレトリバー』や渡辺満里奈『マリーナの夏』の世界観だ。「半袖シャツの制服」はAKBグループの初夏の季語ともいうべきアイテムである。「近眼の僕は」というフレーズは、太田裕美『さらばシベリア鉄道』の「僕は近視」の本歌取り。「待ってるのは待たせるより幸せな時間だよね」というのが心に残るキーワード。
歌唱全体は、『Maxとき315号』に非常に似ていて、初々しく素朴な歌唱だ。化粧をしないすっぴんのような歌唱。新潟こしひかりの炊き立て白ごはんの味わいだ。

ここで1つ謎がある。
彼らはなぜ運動公園のような場所で、1年後の同じ日に待ち合わせたのか。なぜ彼女は制服姿なのか。
私には1つの仮説がある。夏になるとインターハイの都道府県大会がある。運動部の生徒はそれぞれの競技会場で出場または応援する。運動部以外の生徒も授業は休みになり、自分が応援したい種目の会場に行って応援することで出席扱いになる。私の高校時代はそんな決まりだった。私は、体操競技を見に行った記憶がある。
運動公園では複数の種目が開催されていたと思われ、そこで偶然知り合った彼らは、来年もこの種目の会場で会おうと約束したのではないか。これは私の思い出から生まれた1つの仮説であり、正解は他にもあっていい。
そんな高校時代の記憶を呼び覚ましてくれた、本当に懐かしい気がする楽曲だ。


『悲しい歌を聴きたくなった』の感想はこちら。

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