総選挙速報を見ての感想など(総選挙分析ライター)
2011年の第3回選抜総選挙から毎年AKB48の総選挙の分析記事を書いてきたが、今年の速報の結果ほど驚いたことはない。筆者がそれまで全く知らなかったメンバーが速報史上最高の票数を得てトップをとるなど最初は何が起こったのかさっぱり理解できなかった。柏木由紀がこの結果を聞いて驚いた時の表情がネットに出ていたが、あの表情が全てを表している。ほとんどの人たちも同様だったのではないか。当然1位をとった本人も何が起こったのか理解ができず泣き出してしまったのは納得できる。
さて、今回の速報で1位をとったのはNGT48の荻野由佳という子で2014年にバイトAKBとして活動を開始して2015年にNGT48に入っている。1999年生まれの18歳。NGTのデビューシングル曲の選抜メンバー。選抜総選挙は昨年の第8回から出始めてその時の速報は2,515票を獲得し91位になったが、最終結果は95位で80位までのランクインはできなかった。
荻野は昨年12月31日の紅白歌合戦の50人選抜メンバーには入っていない(NGTからは14位北原里英、33位中井りか、39位加藤美南の3人)。また、5/28時点の総選挙アピールコメント再生回数ランキングは14,579回で44位だった。(ちなみに他のNGTメンバーは 12位中井35,665回、19位北原28,101回、24位加藤24,929回、27位高倉萌香23,010回、47位山田野絵13,930回、55位山口真帆12,934回、73位本間日陽10,342回)
総選挙アピールコメント再生回数ランキングキタ━(゚∀゚)━!!!2017年05月29日
これらのデータが示すように、速報の結果が出るまで荻野がトップになるという兆候は全くなかった。ノーマークの子である。
このことは速報で5位に入った本間、7位の高倉、11位NMB48加藤夕夏、16位AKB48久保怜音にも言える。
<第9回総選挙速報順位、所属、前年速報順位、前年最終順位、当年・前年票数、前年差>
順 ・ 口氏名口口 ・ 所 ・ 速 ・ 終 ・ 9速報 ・ 8速報 ・ 前年差
01 ・ 荻野由佳口 ・ G ・ 91 ・ 95 ・ 55061 ・ *2515 ・ 52546
02 ・ 松井珠理奈 ・ S ・ 03 ・ 03 ・ 34641 ・ 35469 ・ -828
03 ・ 指原莉乃口 ・ H ・ 02 ・ 01 ・ 32340 ・ 41127 ・ -8787
04 ・ 渡辺麻友口 ・ A ・ 01 ・ 02 ・ 27614 ・ 42034 ・ -14420
05 ・ 本間日陽口 ・ G ・ 外 ・ 外 ・ 25032 ・
06 ・ 須田亜香里 ・ S ・ 05 ・ 07 ・ 24947 ・ 22536 ・ 2411
07 ・ 高倉萌香口 ・ G ・ 外 ・ 外 ・ 21667 ・
08 ・ 宮脇咲良口 ・ H ・ 12 ・ 06 ・ 21151 ・ 12410 ・ 8741
09 ・ 高橋朱里口 ・ A ・ 10 ・ 15 ・ 17047 ・ 12705 ・ 4342
10 ・ 岡田奈々口 ・ A ・ 07 ・ 14 ・ 16867 ・ 14889 ・ 1978
11 ・ 加藤夕夏口 ・ N ・ 82 ・ 84 ・ 12396 ・ *3299 ・ 9097
12 ・ 横山由依口 ・ A ・ 26 ・ 11 ・ 12031 ・ *8701 ・ 3330
13 ・ 倉野尾成美 ・ A ・ 21 ・ 34 ・ 11961 ・ *9349 ・ 2612
14 ・ 川本紗矢口 ・ A ・ 15 ・ 27 ・ 11864 ・ 11379 ・ 485
15 ・ 沖田彩華口 ・ N ・ 14 ・ 25 ・ 11373 ・ 11426 ・ -53
16 ・ 久保怜音口 ・ A ・ 外 ・ 外 ・ 11363 ・
過去の選抜総選挙の速報で前年圏外だったメンバーが16位以内に入った今回と同様な例がないかを調べてみると2013年の第5回の時にSKE48の柴田阿弥がいきなり8位に入った(最終17位)。2014年の第6回ではHKT48森保まどかが11位(最終25位)、SKE48二村春香が14位(最終34位)。2015年の第7回ではSKE48谷真理佳が11位(最終23位)、HKT48渕上舞15位(最終31位)。昨年2016年の第8回ではSKE48竹内彩姫が9位(最終31位)、AKB48大島涼花13位(最終32位)、NMB48沖田彩華14位(最終25位)、AKB48川本紗矢15位(最終27位)などの例があった。したがって、今回の事は決して初めてではない。
口氏名口口 ・ 開催年回数, ・ 速 ・ 順
柴田阿弥口 ・ 2013年第5回 ・ 08 ・ 17
森保まどか ・ 2014年第6回 ・ 11 ・ 25
二村春香口 ・ 2014年第6回 ・ 14 ・ 34
谷真理佳口 ・ 2015年第7回 ・ 11 ・ 23
渕上舞口口 ・ 2015年第7回 ・ 15 ・ 31
竹内彩姫口 ・ 2016年第8回 ・ 09 ・ 31
大島涼花口 ・ 2016年第8回 ・ 13 ・ 32
沖田彩華口 ・ 2016年第8回 ・ 14 ・ 25
川本紗矢口 ・ 2016年第8回 ・ 15 ・ 27
それでも過去は2013年柴田の8位が最高順位だったので、今回1位、5位、7位という「神7」を前年圏外で更に最も無名なNGT48のメンバー3人が相当な票数で取ったのだから衝撃が走ったのも無理はない。
ただし、総選挙で今までランクインの実績が無かったメンバーが速報で16位以内に入っても、最終順位が16位以内に残ったメンバーが過去にいなかったようにこの速報順位を維持するのは非常に難しい。その理由は推しメンバーを出来るだけ目立たせようとするために速報へ出来るだけ多くの票を投入する傾向があるためだ。その結果、弾が続かず速報後の投票数が伸びないのである。過去の実績を見ると2015年の谷真理佳のファンが総得票の55%を速報に突っ込んだのが最高割合である。
口氏名口口 ・ 速報 ・ 割合 ・ 中間 ・ 割合 ・ 最終 ・ 割合 ・ 備考
柴田阿弥口 ・ 11513 ・ 29% ・ 28226 ・ 71% ・ 39739 ・ 100% ・ 2013年第5回
森保まどか ・ *9562 ・ 35% ・ 17492 ・ 65% ・ 27054 ・ 100% ・ 2014年第6回
二村春香口 ・ *8755 ・ 42% ・ 12126 ・ 58% ・ 20881 ・ 100% ・ 2014年第6回
谷真理佳口 ・ 14324 ・ 55% ・ 11727 ・ 45% ・ 26051 ・ 100% ・ 2015年第7回
渕上舞口口 ・ 11637 ・ 52% ・ 10850 ・ 48% ・ 22487 ・ 100% ・ 2015年第7回
竹内彩姫口 ・ 12935 ・ 46% ・ 15347 ・ 54% ・ 28282 ・ 100% ・ 2016年第8回
大島涼花口 ・ 11888 ・ 42% ・ 16372 ・ 58% ・ 28260 ・ 100% ・ 2016年第8回
沖田彩華口 ・ 11426 ・ 39% ・ 18091 ・ 61% ・ 29517 ・ 100% ・ 2016年第8回
川本紗矢口 ・ 11379 ・ 35% ・ 21507 ・ 65% ・ 32886 ・ 100% ・ 2016年第8回
なお、今回の速報ではNGTのモバイル投票において不正が行われその結果NGT48メンバーの票数が伸びたのではないかと一部ネットで騒がれシステム会社がそれを否定するコメントが掲載されたが、もし不正が行われていたら速報後の票数が不自然になるだろう。すでにNGTのモバイル投票は修正がされているということなので仮に不正が以前できたとしても今後は出来なくなる。もし不正で速報値が大きくなっていると速報後の票数がまったく伸びないことですぐにわかってしまう。過去の例では前述のとおり谷真理佳の速報後の投票割合の45%が最低だったので、この45%が一応の目安となる。もし仮に今回の速報後の票数割合がこの45%を大きく下回るようであれば不正があったのではないかと疑われてしまうことになるかもしれない。
【一部のMobile/Mailサイトでの選抜総選挙投票に関するお問い合わせについて】2017.06.01
【補足】「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」一部のMobile/Mailサイトでの投票に関するお問合わせについて株式会社ゴンドラ 2017年6月2日
以上
2011年の第3回選抜総選挙から毎年AKB48の総選挙の分析記事を書いてきたが、今年の速報の結果ほど驚いたことはない。筆者がそれまで全く知らなかったメンバーが速報史上最高の票数を得てトップをとるなど最初は何が起こったのかさっぱり理解できなかった。柏木由紀がこの結果を聞いて驚いた時の表情がネットに出ていたが、あの表情が全てを表している。ほとんどの人たちも同様だったのではないか。当然1位をとった本人も何が起こったのか理解ができず泣き出してしまったのは納得できる。
さて、今回の速報で1位をとったのはNGT48の荻野由佳という子で2014年にバイトAKBとして活動を開始して2015年にNGT48に入っている。1999年生まれの18歳。NGTのデビューシングル曲の選抜メンバー。選抜総選挙は昨年の第8回から出始めてその時の速報は2,515票を獲得し91位になったが、最終結果は95位で80位までのランクインはできなかった。
荻野は昨年12月31日の紅白歌合戦の50人選抜メンバーには入っていない(NGTからは14位北原里英、33位中井りか、39位加藤美南の3人)。また、5/28時点の総選挙アピールコメント再生回数ランキングは14,579回で44位だった。(ちなみに他のNGTメンバーは 12位中井35,665回、19位北原28,101回、24位加藤24,929回、27位高倉萌香23,010回、47位山田野絵13,930回、55位山口真帆12,934回、73位本間日陽10,342回)
総選挙アピールコメント再生回数ランキングキタ━(゚∀゚)━!!!2017年05月29日
これらのデータが示すように、速報の結果が出るまで荻野がトップになるという兆候は全くなかった。ノーマークの子である。
このことは速報で5位に入った本間、7位の高倉、11位NMB48加藤夕夏、16位AKB48久保怜音にも言える。
<第9回総選挙速報順位、所属、前年速報順位、前年最終順位、当年・前年票数、前年差>
順 ・ 口氏名口口 ・ 所 ・ 速 ・ 終 ・ 9速報 ・ 8速報 ・ 前年差
01 ・ 荻野由佳口 ・ G ・ 91 ・ 95 ・ 55061 ・ *2515 ・ 52546
02 ・ 松井珠理奈 ・ S ・ 03 ・ 03 ・ 34641 ・ 35469 ・ -828
03 ・ 指原莉乃口 ・ H ・ 02 ・ 01 ・ 32340 ・ 41127 ・ -8787
04 ・ 渡辺麻友口 ・ A ・ 01 ・ 02 ・ 27614 ・ 42034 ・ -14420
05 ・ 本間日陽口 ・ G ・ 外 ・ 外 ・ 25032 ・
06 ・ 須田亜香里 ・ S ・ 05 ・ 07 ・ 24947 ・ 22536 ・ 2411
07 ・ 高倉萌香口 ・ G ・ 外 ・ 外 ・ 21667 ・
08 ・ 宮脇咲良口 ・ H ・ 12 ・ 06 ・ 21151 ・ 12410 ・ 8741
09 ・ 高橋朱里口 ・ A ・ 10 ・ 15 ・ 17047 ・ 12705 ・ 4342
10 ・ 岡田奈々口 ・ A ・ 07 ・ 14 ・ 16867 ・ 14889 ・ 1978
11 ・ 加藤夕夏口 ・ N ・ 82 ・ 84 ・ 12396 ・ *3299 ・ 9097
12 ・ 横山由依口 ・ A ・ 26 ・ 11 ・ 12031 ・ *8701 ・ 3330
13 ・ 倉野尾成美 ・ A ・ 21 ・ 34 ・ 11961 ・ *9349 ・ 2612
14 ・ 川本紗矢口 ・ A ・ 15 ・ 27 ・ 11864 ・ 11379 ・ 485
15 ・ 沖田彩華口 ・ N ・ 14 ・ 25 ・ 11373 ・ 11426 ・ -53
16 ・ 久保怜音口 ・ A ・ 外 ・ 外 ・ 11363 ・
過去の選抜総選挙の速報で前年圏外だったメンバーが16位以内に入った今回と同様な例がないかを調べてみると2013年の第5回の時にSKE48の柴田阿弥がいきなり8位に入った(最終17位)。2014年の第6回ではHKT48森保まどかが11位(最終25位)、SKE48二村春香が14位(最終34位)。2015年の第7回ではSKE48谷真理佳が11位(最終23位)、HKT48渕上舞15位(最終31位)。昨年2016年の第8回ではSKE48竹内彩姫が9位(最終31位)、AKB48大島涼花13位(最終32位)、NMB48沖田彩華14位(最終25位)、AKB48川本紗矢15位(最終27位)などの例があった。したがって、今回の事は決して初めてではない。
口氏名口口 ・ 開催年回数, ・ 速 ・ 順
柴田阿弥口 ・ 2013年第5回 ・ 08 ・ 17
森保まどか ・ 2014年第6回 ・ 11 ・ 25
二村春香口 ・ 2014年第6回 ・ 14 ・ 34
谷真理佳口 ・ 2015年第7回 ・ 11 ・ 23
渕上舞口口 ・ 2015年第7回 ・ 15 ・ 31
竹内彩姫口 ・ 2016年第8回 ・ 09 ・ 31
大島涼花口 ・ 2016年第8回 ・ 13 ・ 32
沖田彩華口 ・ 2016年第8回 ・ 14 ・ 25
川本紗矢口 ・ 2016年第8回 ・ 15 ・ 27
それでも過去は2013年柴田の8位が最高順位だったので、今回1位、5位、7位という「神7」を前年圏外で更に最も無名なNGT48のメンバー3人が相当な票数で取ったのだから衝撃が走ったのも無理はない。
ただし、総選挙で今までランクインの実績が無かったメンバーが速報で16位以内に入っても、最終順位が16位以内に残ったメンバーが過去にいなかったようにこの速報順位を維持するのは非常に難しい。その理由は推しメンバーを出来るだけ目立たせようとするために速報へ出来るだけ多くの票を投入する傾向があるためだ。その結果、弾が続かず速報後の投票数が伸びないのである。過去の実績を見ると2015年の谷真理佳のファンが総得票の55%を速報に突っ込んだのが最高割合である。
口氏名口口 ・ 速報 ・ 割合 ・ 中間 ・ 割合 ・ 最終 ・ 割合 ・ 備考
柴田阿弥口 ・ 11513 ・ 29% ・ 28226 ・ 71% ・ 39739 ・ 100% ・ 2013年第5回
森保まどか ・ *9562 ・ 35% ・ 17492 ・ 65% ・ 27054 ・ 100% ・ 2014年第6回
二村春香口 ・ *8755 ・ 42% ・ 12126 ・ 58% ・ 20881 ・ 100% ・ 2014年第6回
谷真理佳口 ・ 14324 ・ 55% ・ 11727 ・ 45% ・ 26051 ・ 100% ・ 2015年第7回
渕上舞口口 ・ 11637 ・ 52% ・ 10850 ・ 48% ・ 22487 ・ 100% ・ 2015年第7回
竹内彩姫口 ・ 12935 ・ 46% ・ 15347 ・ 54% ・ 28282 ・ 100% ・ 2016年第8回
大島涼花口 ・ 11888 ・ 42% ・ 16372 ・ 58% ・ 28260 ・ 100% ・ 2016年第8回
沖田彩華口 ・ 11426 ・ 39% ・ 18091 ・ 61% ・ 29517 ・ 100% ・ 2016年第8回
川本紗矢口 ・ 11379 ・ 35% ・ 21507 ・ 65% ・ 32886 ・ 100% ・ 2016年第8回
なお、今回の速報ではNGTのモバイル投票において不正が行われその結果NGT48メンバーの票数が伸びたのではないかと一部ネットで騒がれシステム会社がそれを否定するコメントが掲載されたが、もし不正が行われていたら速報後の票数が不自然になるだろう。すでにNGTのモバイル投票は修正がされているということなので仮に不正が以前できたとしても今後は出来なくなる。もし不正で速報値が大きくなっていると速報後の票数がまったく伸びないことですぐにわかってしまう。過去の例では前述のとおり谷真理佳の速報後の投票割合の45%が最低だったので、この45%が一応の目安となる。もし仮に今回の速報後の票数割合がこの45%を大きく下回るようであれば不正があったのではないかと疑われてしまうことになるかもしれない。
【一部のMobile/Mailサイトでの選抜総選挙投票に関するお問い合わせについて】2017.06.01
【補足】「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」一部のMobile/Mailサイトでの投票に関するお問合わせについて株式会社ゴンドラ 2017年6月2日
以上