通勤路の途中駅でちょうどいい時間に上映していたので、何気なく入ってみたが大傑作だった。見逃さないでよかった。AKB48ファンはもちろん、全てのアイドル好きに勧めたい映画だ。
ネタバレがあるので、これから見るつもりの人は、映画を見た後で読むことをお勧めする。
ストーリーはよくあるタイムスリップもの。両親が大学生だった1991年に戻って、二人の仲を取り持つという『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような設定だ。田野演じる主人公は、AKB48のオーディションに受からず、諦めてラッパーを目指しているという女子大生である。
若き日の母親を演じるのは石橋杏奈。若き日の父親が、彼女の真の魅力に気づくように、学園祭でアイドルグループを結成してパフォーマンスをするという筋書きで、田野は引き立て役だ。実際、石橋の方がアイドルらしく、可愛く撮れていた。
学園祭で演じるのがAKB48の楽曲の数々。楽曲はフルコーラスで丸々4曲披露される。そのシーンが一番の見せ場である。カメラ割りはライブ映像のようで、それぞれのメンバーのアップもバランスよく撮られている。
そして、ある事情で石橋がライブに間に合わなくなるのは『大声ダイアモンド』のミュージックビデオを思い出させるようなハラハラする展開だ。
AKB48の現役メンバー出演は田野だけ。パンフレットで見ると、元SKE、元NMBメンバーが1名ずついたが、それ以外は全く関係のない若手女優ばかりだ。それでわかる通り、AKBグループの内輪の映画ではなく、誰が見ても楽しめる普遍的な作品になっている。中尾明慶、西村まさ彦、大倉孝二といった脇役も持ち味を発揮して熱演している。
監督の金子修介は『失われた歌謡曲』というアイドル論の著書があるくらいのアイドル好きだ。随所にアイドルへの造詣とリスペクトが感じられた。
90年代は「アイドル冬の時代」だとか、架空のアイドルグループ名が「ココリボーン」(CoCoとRibbonから)とか、「アイドルの魅力はやらされ感」とか、クスリと笑えるところが随所にある。
ところでこの映画を「アイドル映画」と言っていいものだろうか。私の考える「アイドル映画」とは、出演しているアイドルが輝いている映画のことだが、確かに石橋、田野をはじめ出演している多くの女優たちは輝いていた。加えて、劇中でアイドルという存在そのものの魅力を描き切っているという意味でも、最高の「アイドル映画」と言えると思う。
エンディング曲は『One-way Generation』。本田美奈子の名曲を現在のバンドがリメイクしたものだ。映画のテーマに合致した選曲だと思う。
ネタバレがあるので、これから見るつもりの人は、映画を見た後で読むことをお勧めする。
ストーリーはよくあるタイムスリップもの。両親が大学生だった1991年に戻って、二人の仲を取り持つという『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような設定だ。田野演じる主人公は、AKB48のオーディションに受からず、諦めてラッパーを目指しているという女子大生である。
若き日の母親を演じるのは石橋杏奈。若き日の父親が、彼女の真の魅力に気づくように、学園祭でアイドルグループを結成してパフォーマンスをするという筋書きで、田野は引き立て役だ。実際、石橋の方がアイドルらしく、可愛く撮れていた。
学園祭で演じるのがAKB48の楽曲の数々。楽曲はフルコーラスで丸々4曲披露される。そのシーンが一番の見せ場である。カメラ割りはライブ映像のようで、それぞれのメンバーのアップもバランスよく撮られている。
そして、ある事情で石橋がライブに間に合わなくなるのは『大声ダイアモンド』のミュージックビデオを思い出させるようなハラハラする展開だ。
AKB48の現役メンバー出演は田野だけ。パンフレットで見ると、元SKE、元NMBメンバーが1名ずついたが、それ以外は全く関係のない若手女優ばかりだ。それでわかる通り、AKBグループの内輪の映画ではなく、誰が見ても楽しめる普遍的な作品になっている。中尾明慶、西村まさ彦、大倉孝二といった脇役も持ち味を発揮して熱演している。
監督の金子修介は『失われた歌謡曲』というアイドル論の著書があるくらいのアイドル好きだ。随所にアイドルへの造詣とリスペクトが感じられた。
90年代は「アイドル冬の時代」だとか、架空のアイドルグループ名が「ココリボーン」(CoCoとRibbonから)とか、「アイドルの魅力はやらされ感」とか、クスリと笑えるところが随所にある。
ところでこの映画を「アイドル映画」と言っていいものだろうか。私の考える「アイドル映画」とは、出演しているアイドルが輝いている映画のことだが、確かに石橋、田野をはじめ出演している多くの女優たちは輝いていた。加えて、劇中でアイドルという存在そのものの魅力を描き切っているという意味でも、最高の「アイドル映画」と言えると思う。
エンディング曲は『One-way Generation』。本田美奈子の名曲を現在のバンドがリメイクしたものだ。映画のテーマに合致した選曲だと思う。