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Channel: AKB48 チームBのファンより
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AKB48『まさかのConfession』を聴く。あの曲の平行世界か。(ときめき研究家)

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AKB48の新曲は、ちょっと意外な印象だった。子供っぽく素朴な学園ソングで、何と言うか、AKB48っぽくないのだ。AKB48っぽさとは何か? それはAKBグループの長女であって、旗艦チームであり、パイオニアであり、常に新しい曲調にチャレンジしているような印象だ。
しかし、よくよく考えればSTU48がいつまでも「妹チーム」ではないのと同様、AKB48が長女とは限らないのだ。メンバーもすっかり入れ替わり、フレッシュなメンバーばかりの1つのアイドルグループとして、こんな子供っぽい歌を歌ってもいいのだと気付かされた。

歌詞の内容は、新学期のある日、クラスの人気者の男子から突然告白を受けた少女の戸惑いと嬉しさを歌ったものだ。テーンエイジャーの気恥ずかしいくらいに初々しいときめきが歌われている。
みんなの前での告白、しかも「手をつないで一緒に帰ろう」という無邪気な誘いは大胆だ。こんな男子はなかなかいない。なぜ彼は告白したのか? 新学期の高揚感のせいか、最終学年を迎え卒業までに彼女を作りたいと焦ったのか、とにかく相当勇気を振り絞った告白だったのは間違いない。彼女も戸惑いながらも素直に受け入れているようで、こんなハッピーエンドの曲は案外ないものだ。
この時、この男子が告白しなかったとしらたらどうなったのだろう? そう考えたら、それを描いたのが日向坂46『卒業写真だけが知っている』なのではないかと思い至った。
彼は結局卒業するまで告白ができず、その後も彼女のことを忘れられず、「あの時告白していたら」と後悔しているのだ。そして彼女の方も「私も好きだったのに」と密かに囁く。
そう、この2曲は、彼が告白した場合としなかった場合の平行世界を描いた姉妹作なのだと、勝手に解釈した。その証拠に、両方の歌詞に卒業アルバムの写真が出て来る。『まさかのConfession』はまだ卒業していないのに、わざわざ自分を「アルバムの中『誰だっけ』と言われそうな」と表現している。それは『卒業写真だけが知っている』の彼が、彼女を「左の三段目で微笑んでいる」と表現していることに呼応しているのだ。

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