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Channel: AKB48 チームBのファンより
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『賛成カワイイ!』とカップリング曲たち。(ときめき研究家)

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SKE48『賛成カワイイ!』とカップリング曲の7曲のうち、一番気に入った『カナリアシンドローム』については既に記事を書いた。他の曲もようやく記事にできるくらいには聴き込めた。

『賛成カワイイ!』は、覚えやすくてノリのいい曲だと思うが、一本調子な感じがして今ひとつ好きになれない。
ピーナッツさんが言うみたいにハモリがあればいいのかもしれないが、私は、間奏のファンとの掛け合い部分が押しつけがましい感じがして苦手だ。「JUMP」「GO」「LOVE」「KNOCK」「CUTE」などという言葉を連呼している訳だが、歌詞カードを見ないと何と言っているのか聴き取れない。もちろん一度憶えてしまえばそう聴こえるし、掛け声は少し複雑な方がいいというファンもいるだろう。でも私はあくまで歌が主で、掛け声は付随的なものだと思うので、この主客転倒感には戸惑う。
歌詞は、クラスの女の子のことを話題にする友達に話を合わせて「賛成カワイイ」と同調するが、実は本当に彼女に恋している気持ちを隠しているという内容。『恋愛総選挙』でも歌われていたような、中高生男子にありがちな他愛もない行動を背景にしており、リアリティはある。

『道はなぜ続くのか?』は、地味な曲調だが、じわじわ良さが分かって来るような曲だ。歌唱メンバーは「愛知トヨタ選抜」ということで、車関係のイベントのテーマソングのようだ。
若者の車離れが進んでいる。自家用車を買わないどころか、運転免許も取らない若者も多いらしい。実際、駐車場代などの維持費も高く、渋滞だらけの都会では、車を持つメリットは小さいのだろう。デートもドライブではなく、こじゃれたレストランで食事する方が気楽でいいのだろう。
しかし中京地区でのトヨタ自動車のステータスは絶大なものがある。SKE48の主要メンバーが歌うこの歌は、ドライブの楽しさがしみじみと伝わって来る。この曲を聴いて車を持ちたいと思うSKE48ファンも、少なからずいるのではないか。
1番の歌詞の終わりに2番の始まりが重なって、途切れなく続いている。エンディング近くで重なるのは時々あるが、1番と2番が重なるのは珍しいアレンジだ。この部分も含め、渋滞のない快適なドライブ気分を味わえるような曲である。
歌い出しの「青空 が大好きなんだ」が「青空 ガタイ 好きなんだ」に聞こえて戸惑うのが残念。

『ずっとずっと先の今日』もしみじみとした曲だ。
夜明け前の空を見ながら抽象的な思いを歌っているというのは、『兆し』とも良く似た状況だ。ただし『兆し』のような何かが始まる高揚感は乏しい。

『柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?』は、『鈴懸・・・のようなもの』程ではないが長いタイトルだ。
柘榴の実がぱっくり割れて、ルビーのように赤く透明な粒が見えているというその情景だけから1曲を捻り出している才能は流石だ。そこに「気難しい彼女」を組み合わせ、柘榴がイラン原産だというトリビアをまぶして一丁上がり。
アンニュイな曲調にベースが効いていて癖になる。

『いつのまにか、弱い者いじめ』は、錯綜した歌だ。
恋は惚れた方が負け、惚れられた方が勝ち、という単純な二元論を歌う。もちろん本心はそうではなく揺れ動く不安定な恋心を、あえて開き直って「恋は私の勝ち」と強がっているのだ。「弱い者いじめなんてしない」と言いながら「明日からはいじめるわ」とも歌う。支離滅裂だが、恋する心理はそんなものだろう。
曲調はシンプルなロック調なだけに、錯綜した歌詞はノリを悪くしているように思える。

『ここで一発』は、須田と松村のデュエットだ。
最近人気がブレイクした二人が、「ガツガツ前に出て」ここまで努力して来た甲斐があったと述懐する歌だ。まあ「楽屋落ち」の最たるものだ。2人のファンにとっては、2人にスポットが当たって嬉しいかもしれないが、何回も聴いて楽しめる曲ではない。
私も須田の個性的なパフォーマンスは好きだが、彼女はあくまで正攻法の歌やダンスの中で光るアイドル性で評価がじわじわ上がって来たのだと思っている。握手会での対応も素晴らしいと聞くが、それは副次的なものではないか。一方、松村は「永久名誉研究生」という立場からも、傍流、キワモノという印象だ。
この2人を「ガツガツした積極性」という共通点で無理やり括っている所に違和感を覚える。松村にとっては「やっと巡って来たチャンス」かも知れないが、須田にとっては何か違うのではないか。

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